庭師の知恵袋

失敗しない植木の選び方

こんにちは、植木屋の白兎苑です。

今回は、お庭に植える木の失敗しない選び方を植木屋の目線でご紹介します。

植えた後、「想像してたのと違った」「茂りすぎて困る」など逆に負担になるケースもあるので、これから挙げるポイントを押さえて素敵なお庭を作りましょう。

①植える場所に注意する

まず場所選びのポイントの1つは『日当たり』です。季節によって日照の位置は変わるが、一日を通して数時間でも日が当たる場所を選ぶようにする。例え植える予定の樹木が『陰樹』であったとしても、全くの日影より少しの時間でも日が当たる所の方が育成に向いている。

また、植える場所の広さも重要です。植える木が大きくなった時に十分枝葉を伸ばせるように、近くに建物や木が無いか確認してください。

②目的に合わせた木を選ぶ

木を植える目的をおおまかに以下に分けます。

  1. 植えてある木が枯れたので代わりの木を植えたい
  2. リビング前などの目隠し
  3. 花や実を楽しみたい
  4. 庭が寂しいので何か植えたい

以上の項目での注意点やポイントを解説していきます。

1.植えてある木が枯れたので代わりの木を植えたい

枯れて撤去した後に植える時は、前の木はなぜ枯れたのかが分かってないと新たに植えた木も直ぐに枯れる恐れがあります。土壌が問題なのか、病気だったのかそれとも害虫が原因なのか。

原因の判別は作業に来た植木屋に、枯れた時の状況を伝えて聞いてみましょう。

土壌が原因なら、植える時に土壌改良材を入れて生育に適した土に変えて、害虫や病気が原因の場合は梅雨の時期等にしっかりと薬剤散布をし予防をするようにしましょう。

2.目隠しとして植える

外からの視線の遮りに植えるなら枝葉が密集するものを選ぶようにしましょう。また、成長が早い木なら強い刈込にも耐え、いち早く目隠しとして機能するようになります。その他には、上に伸びるより横に枝葉を伸ばすタイプの木がおすすめです。

目隠しの一例としては、シラカシ・キンモクセイ・紅カナメモチ・フェイジョアなど。

3.花や実、香りを楽しみたい

花木は庭を華やかにし癒しの空間にしてくれて、それぞれの季節でお庭を演出してくれます。見た目だけじゃなく花が咲いた時に良い匂いがする木もあり、是非お庭に植えたくなります。

そんな花木の注意点はズバリ良い匂いや実によって来る「害虫」になります。中には毒を持っている虫もいるので、植えようとしている木にはどんな虫が寄ってくるのか確認しておきましょう。

例として、ツバキやサザンカといった木につく「チャドクガ」です。非常に毒性が強く毛が刺さるとヒドイかゆみが出て、掻けば掻くほど広がっていきます。植木屋や庭師の職業病と言われるほど剪定の時お世話になります。もし刺された場合は、すぐ皮膚科に行って処方してもらいましょう。

4.庭が寂しいから何か植えたい

この場合の選ぶポイントの1つは、常緑樹か落葉樹かです。この2つの違いは、落葉樹は一般的に秋に葉っぱを落とし冬に備えます。常緑樹は、簡単に言えば1年中葉っぱを落として葉の入れ替えを行っています。落ち葉掃除の事も視野に入れて木を選ぶと、後々困ることが減ります。

ポイント2は、常緑樹と落葉樹の違いは落葉だけじゃなく見た目にも変わってきます。それは「葉っぱの色の濃さ」になります。常緑樹は濃い目の緑色で、落葉樹は淡い緑色です。

お庭に常緑樹が多いと全体的に暗めな印象になり、落葉樹が多いと落ち葉も増えるし冬の間が葉っぱが無く寂しい感じになります。バランスを考えて植える木を選びましょう。

③メンテナンスの手間を考える

木によっては植えた後に手間暇がかかるものがあります。樹勢が強く直ぐに枝葉が伸びて大きくなりすぎたりする場合は、年に2回ほど剪定が必要になってくるし大きくならないような剪定を行わないといけません。

樹勢が強い木は、シマトネリコやオリーブなどがあげられます。

少なくとも毎年1回は剪定をして大きくならないように大きさを維持するように努めます。

そのほかには、暑さに弱かったり寒さに弱かったりと言った気候に対してのものです。夏場の30度を超すときには朝夕に水やりが必要だったり、病害虫に弱かったりするものがあります。

病害虫に対しては被害が増える梅雨時や秋に薬剤散布をしてしっかり予防をしましょう。

以上のような事が想像されるので、自身のライフスタイルを考えてどこまで手をかけられるのかを考えて植える木を検討しましょう。

まとめ

見た目だけで植えてしまうと後々後悔して、結局は伐採することになったりメンテナンスにお金がかかったりしてしまいます。そうならないように、木の特徴を調べて上記の事に注意しながら選んでいってください。

植木屋や庭師がお庭を作るとき、「10年後に完成する庭」として作っていきます。木は生き物なので毎年成長していきます。植えた時は幼木で小さいですが、数年後には何倍にも大きくなっていたりします。その木の成長が落ち着いた頃が本当の完成だとして10年先を見て、大きくなった時の事を考えて樹種と植える位置を決めていきます。

木を植えようと思ったときは、近くの植木屋や庭師に相談しアドバイスをもらうようにしたら失敗することは少なくなると思います。

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